家族のために安心・安全な遺言書を作るためには、「法律的に無効にならないこと」、 「家族が迷わず手続きできること」、「トラブルにならないこと」の3点を押さえることが 重要です。 上記3点を踏まえ、以下にポイントを説明します。 【どの形式で書くか】 遺言書には主に2種類あります。 ①自筆証書遺言 → 自分で全文を書く。費用ゼロ。 →...
「遺言するなら、付言(ふげん)を書いておいた方がいいよ」、といわれました。付言 とはどういうものでしょうか? 【 付言とは何か】 遺言の本文(財産の承継内容、遺言執行者の指定など)とは別に記載する、遺言者の 気持ち・背景事情・家族へのメッセージのことです。法的拘束力はありませんが、相続...
遺贈や遺産分割協議で配偶者居住権を取得した場合、固定資産税は誰が負担します か? - 戸建てと分譲マンションに分けて検討してみます。 【戸建ての場合】 1.建物について 固定資産税は、原則として不動産の所有者に課税されますが、民法第1034条1項 に「配偶者は、居住建物の通常の必要費を負担する。」と規定されています。この通常の...
無料相談会でのご質問。「家族信託で長男が不動産の受託者・帰属権利者となっていま したが、委託者(父親)の死後、遺言書が発見され、不動産は二男に相続させるとなっ ていました。家族信託と遺言ではどちらが優先しますか?」 信託契約と遺言の前後関係により次の2つのケースがありますので、分けて検討します。 【信託契約締結後に遺言した場合】...
【保管の目的物は?】 遺言には、自筆証書遺言、法務局の保管制度を利用した自筆証書遺言、公正証書遺言、 秘密証書遺言等さまざまありますが、ここでは遺言書の物理的な意味での保管場所はど こがよいか、というお話です。保管の目的物は遺言の種類に応じて次のようになります。 <1>自筆証書遺言 ⇒ 自筆の遺言書そのもの...
前回のブログで、現在検討されているデジタル技術を活用した新たな遺言方式の3つ の案の概要についてご紹介しました。これ以降は、3つの案を詳しく取り上げてご紹介 いたします。今回は、その一つ目です。 【遺言の全文等を電磁的記録により作成し、遺言者による全文等の口述を録音等により 記録して遺言する方式 】...
【遺言のデジタル化】 以前、「スマホで遺言できるようになる?―デジタル化の検討」と題したブログで、遺言 のデジタル化について触れましたが、その後の法務省を中心とし検討状況についてご紹介 したいと思います。 法制審議会民法(遺言関係)部会第11回会議(令和7年7月15日開催)において、...
【無料相談会で見せられた遺言】 「のちのち迷惑を掛けることになるのでわずかです。相続させる長男にすべておまかせし ます。 平成●年●月●日 署名・押印」(家庭裁判所の検認済み) 上記は、以前、実際にご相談を受けた遺言です。(個人情報保護の観点から一部修正) 一見すると、このような遺言で相続登記や預貯金口座の解約・払戻し等の相続手続き...
遺言書を作成する際、遺言執行者によらなければ執行できない遺言事項(①認知②推 定相続人の廃除及びその取消し③一般財団法人の設立)がないのなら、遺言執行者を指 定しなくてもよいのでは、と聞かれることがあります。果たしてそう言い切れるでしょ うか? 以下では、この点について具体的に検討していきたいと思います。...
無料相談会に持参頂いた遺言書を拝見すると「生命保険金(死亡保険金)は遺言者の葬儀代に 充ててください」という一文をよく見かけます。高齢者の場合、死亡保険金額は人にもよります が100万円~300万円という場合が多く、あたかも葬儀代にマッチしそうな金額ですが、 果 たして、遺言者の希望通りになるでしょうか?...